転職活動で最も重要な面接で、あなたの第一印象を決めてしまうのが自己紹介です。自己紹介でつまずいてしまうと、なかなかその後印象を変えることは難しくなります。
逆にここでうまく話すことができれば、面接官の印象も良くなり、良い雰囲気のままその後の質疑応答に入れます。面接の序盤で弾みをつけるためにも、自己紹介のポイントを押さえておきましょう。
自己紹介の役割
転職面接の自己紹介の役割は、自分の人となりを採用担当者に伝えることです。
採用担当者は事前に履歴書・職務経歴書に目を通していますが、話し方・雰囲気は書類では伝わりません。
多くの場合、履歴書を見ながら自己紹介を聞いて、記載内容の確認を行いつつ、あなたの人となりを観察しています。
自己紹介は自分がどんな人なのか最初に伝える場面であり、あなたの第一印象がここで決まります。
採用担当者に良い印象を与えることができれば、その後の面接の会話も弾むでしょう。
一方で「この人は常識がないな」「ビジネスにおけるコミュニケーションができない人だな」と最初に思われてしまうと、その後挽回するのは難しくなってしまいます。
また自己紹介と自己PRと混同してしまう人がいます。自己PRは質疑応答の中で掘り下げていくことになるので、自己紹介は簡潔に経歴を説明する程度にしましょう。
1分間で面接官の心をつかむ5つのポイント
1分あれば、目の前の人の心をつかむことができます。3秒で好感をもってもらい、10秒で「この人、いいかも?」と心を開いてもらい、1分で「この人なら、大丈夫!」と思わせることで、その後の話を聞いてもらえるのです。
そこで1分間で面接官の心をつかむための5つにポイントを紹介します。
面接で緊張してしまうのは当たり前ですので、多少受け答えがスムーズでなくても、これらの事がキチンとしていれば、良い印象を与えることが出来ます。
明るい表情
自己紹介の気をつけるべき点の1つは、明るい表情です。
ずっと笑顔でいる必要はありませんが、少し口の周りの筋肉に力を入れて、口角が上がるようにしましょう。
口角が下がってしまうのが癖になっている人は、鏡を見て練習しましょう。
正しい姿勢
正しい姿勢も自己紹介の際に重要です。猫背だとだらしない印象や暗い印象になります。椅子に座り、背筋を伸ばしてください。胸を少し張り、あごは軽く引きましょう。
自然な言葉遣い
自己紹介例を紹介しましたが、これを丸暗記してそのまま話してしまうと、言葉に重みが感じられません。面接官にも「暗記してきたな」と思われてしまいます。
はっきりとした声で話す
自己紹介を行う際は、はっきりとした声で話すことも重要です。はっきりとした声で話さないと、自信なさげに見られたり、暗く見えたりします。はっきりとした声で話せば、自信や明るさをアピールできるほか、力強さややる気もアピールできるでしょう。
話すスピードはゆっくりを意識する
面接で緊張してしまうと話すスピードが速くなってしまいます。自己紹介の時は、話すスピードをゆっくりにすることを意識しましょう。話すスピードがゆっくりだと、落ち着いている印象を与えることができます。
自己紹介に必要な5つの要素
では具体的に自己紹介で話す項目に、どんな要素を盛り込めばいいのでしょうか。
自己紹介で話す項目は大体決まっており、盛り込む要素は次の5つです。
あいさつ
まずはあいさつです。慌てず落ち着いた態度で、面接者へのお礼を含めると良いでしょう。「本日はお忙しい中、このようなお時間を取っていただきありがとうございます」などのパターンがあります。
名前
名前は「私は〇〇〇〇と申します」とはっきり伝えましょう。
経歴
名前の後に経歴を伝えます。長々と伝える必要はありません。詳しくはこの後の面接官とのやり取りで聞かれるはずですので、簡潔に伝えましょう。
志望動機
何故、この会社を選んだのか、どのような所に惹かれて応募したのか、簡潔に伝えましょう。
結びの言葉
最後に結びの言葉を述べます。結びの言葉がないと自己紹介を延々と続けなければならなくなりますので、きちんと締めましょう。
こちらをまとめた例文が次のとおりです。約160文字の自己紹介となっており、実際に自分の口で話してみると1分程度になります。
まとめ
転職活動における自己紹介は、短い時間であなたの第一印象を決めてしまいます。
そして1分あれば、目の前の人の心をつかむことができます。
明るい表情や正しい姿勢、自然な言葉遣い、はっきりとした声と話すスピードは良い印象を与えるために必要な点です。
自己紹介の要素は「あいさつ」「名前」「経歴」「志望動機」「結びの言葉」の5つです。これらの要素を元に自己紹介を作ってみましょう。また自己紹介の丸暗記は避けて、自分自身の言葉で行いましょう。
ぜひ、しっかりと準備を行ったうえで第一声の自己紹介から好印象を与えられるように意識し、面接に臨みましょう。
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